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さえまん的ayuレビュー

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RAINBOW
このPV、解釈するのが凄く難しいですね。何度見ても、頭が混乱してしまいます。どっちがどっちやねん!みたいな。  明るい曲調なのに、PV全体の雰囲気は何処か薄暗くて。冒頭の雨のシーンとか、街中のシーンとか。 どっちかって言ったら陰のイメージ。そのギャップがいいですね、逆に。

二人のayuによる展開がこのPVを難解にさせています。 当時のインタビューで言ってたような「現在の自分が過去の自分を癒す」というテーマでこのPVが作られていたとしたら、 この二人のayuっていうのは「現在のayu/過去のayu」っていう事になりますよね。  でも、それを前提としてこのPVを見ると、辻褄が合わない部分が出てくるなぁって思ったんです。 そもそも、過去と現在って分ける事自体どうなのか?って。
そこで私なりに色々考えて、一つの結論に達したわけです。過去を赦し(癒し)、現在を生きようと決意する自分。 だけど、その一方で過去のしがらみから逃れる事が出来ない自分― ayuの心の中に同居する二つの心情を表現しているのではないかと。

冒頭、何者かの気配を感じながら歩いているayu。 現在を生きようとしても、心の中の暗い部分がそれを抑えようとする。 だけど、その存在が一体何なのかが分からない。そういう心理状況を表わしていると思います。 見え隠れするもう一人の自分というか。
オレンジの衣装を着て、通り(表参道かな?)を歩くayuが何かの拍子で分離してしまうシーン。 ここで、心の中に潜んでいた影の部分が目の前に姿を現します。 そこで、ayuはこう悟ります。 何かに縛られていた気がしていたのは、過去を赦せずにいた自信のない自分が居たからだと。
そんな心の中に棲むもう一人の自分を追いかけて行った先で見たものは…頬を伝う涙。 涙を流しているもう一人の自分を寛大な表情で慰める(癒す)ayu。
そして、最後のシーンが何とも不気味。 これまでの立ち位置からして、消えていったのは慰めていたayuかなぁって思うんです、恐らく。 じゃぁなんで、もう一人の慰められていたayuのほうが残ったのかっていうのが謎ですよね。  ここで私が感じたのは、葛藤していた二つの心が一つになったのではないかということ。 もう一つの自信のない心を癒すことによって、相反する二つの心情が同化したというか。  あー、でもこう考えたら、慰められたayuが消えていくほうが自然ですよね…。 いや、あのPVを見ただけでは、どちらのayuが消えていったかは良く分からないんですが。 過去を赦せずにいたayuが赦せるようになった。だから自分を慰めるような存在はいらない、 っていう解釈も出来そうですが。 う〜ん、謎は深まるばかり…。しかもあの意味深な笑みが何とも…。

□さえまん的ツボ
ピンクとかオレンジとか色とりどりの衣装を着たayuが印象的ですね。 まわりの色合いが何処か暗い分、余計に。あの衣装、似合ってます。可愛い!  あと、あの髪型。この時期のストレート、かなり好きです。 ロングだったら断然ストレート派なので。
(2005.10.30up)



ourselves
曲にもビックリしましたけど、PVにもビックリしましたよ、「ourselves」。
いつも通り仕事を終えて、車に乗り込むayu(っていうか、自分で運転して帰るんですか?)。 その車に忍び寄る怪しい影。気付けば、お面を付けた集団が車を取り囲み、次々と壊してゆく…。

ここで疑問に思ったのはアンチayuと思われる集団が、どうして「浜崎あゆみ」のお面を付けているのかということ。 まず、みんな同じ顔をしているという事から、ayuを取り巻く大きな組織を表わしているのでは、と思いました。 テレビ、新聞、雑誌、ネット、あるいはレコード会社――何者かは分からないけど、自分を苦しめている何か…。 誰もが同じ顔っていうのが現代の匿名社会を表現しているようにも見えます。
そんな彼らが「浜崎あゆみ」のお面を付けている。これは今挙げたような大きな組織、マスコミが創りあげる 商品化/記号化された「浜崎あゆみ」を表現しているのではと感じました。  何を見ても、どこを歩いても、同じ表情をした「浜崎あゆみ」で溢れている。 「浜崎あゆみ」という存在だけが一人歩きしているというか。 「浜崎あゆみ」をプロデュースしたはずのayuが逆に支配されているという状況を示しているのでは。 あるいは、そんな状況を自分で壊そうとしているのかも知れません。

そしてもう一つ。黒い妖しげな衣装を来たayu。 これを考える際には、「誰でも持つホントの自分(孤独な誰にも見せてない姿) と周囲によって創られてしまった自分(他人がイメージする姿) とが同居しつつも心の中でも葛藤して戦っている様を具体的にしてみた。」という丹下監督のコメントが 手掛かりになりそうです。  監督の言葉を借りるなら、「孤独な誰にも見せてない姿」が黒い衣装を着たayuで、 「他人がイメージする姿」が車の中にいるayu/鎖につながれたayuっていうことになるんでしょうか。

何といっても最後のシーンが印象的ですよね。 何事もなかったかのように元に戻っていった…かのように見えて後ろには!っていう。 今までの出来事は全てayuの心の中で起こった葛藤だった。 どこへ行こうとも・何をしようとも自分を阻もうとするモノが存在するけど、 そんなものを気にしないで生きていくっていうことを示しているのかな。あ、なんか書いてたら「alterna」を思い出しました。
にしても、この結末、怖すぎですから。 夜、暗い部屋でひとり、ヘッドフォンを付けながら観ると余計に。って、そんな風に観ている私も十分怖いですが(爆。
(2005.11.13up)



Greatful days
このPVの監督は須永秀明さん。須永さんと言えば、「Greatful days」のほかに 「ANGEL'S SONG」や「GAME」のPVも手掛けていらっしゃいます。 これらの作品全てに共通する部分、それは"ハチャメチャさ"。 そう、意味の分からなさ具合が一つの魅力なんです。  毎回、「えっ、なんで?」と突っ込みを入れたくなるようなシーンがたくさん。 「ANGEL'S SONG」での銀行強盗、「GAME」での巨大なクモ男(っていうかアレはクモ男?)。
そして、今回の「Greatful days」も例外ではありません。 ワニが出てきたり、突然バイクが乱入してきたり、ガラスが割られたり…。 もう何でもあり!という雰囲気です。 それもそのはず、このPVのテーマは「夏の悪ノリ」だそうで。 ホースでの放水シーンとか、何だか良く分からないけど観ているこっちまで楽しくなってきます。

赤いソファーに腰掛けているayuは、これから始まる「短い夏」に向けて何して過ごそうかと企んでいるように見えます。 そんな時にいつものメンバーが部屋にやってくる、みたいな。
このPVで印象的なシーンといえば、アッカンベー。PVでアッカンベーをする人とか、初めて見ましたよ。 まさに「悪ノリ」。 「こんな時代だからこそ、アッカンベーって感じの気楽さがあってもいいなと思います。」という監督のコメント。 やっぱり須永さんって面白い人ですね。

あと、気になったのがワニとの共演(?)シーン。あれって合成なんでしょうか。 もし合成じゃなかったとしたら、かなり怖くないですか、あの撮影。 けっこう近くまでワニが迫ってきているし。
(2005.11.27up)



HANABI 〜episodeU〜
このPVを一言で言い表わすならば、「simple is best」。 シンプルだけど、実は奥が深い…、そう感じました。  だたそこに映っているのは、歌っているayu、叫んでいるayu、涙を流しているayu。 それだけなのに、作品からひしひしと伝わってくる、圧倒的な存在感。 もうね、これぞ女優ですね。さすがayuさん。
「彼女の存在感を限り無くRealに切り取りたかった」と語っている丹修一監督。 それを表現するには、余計なものは必要ないということをこの作品は証明している気がします。 ま、いつものような作りこまれた作品も魅力的ですけどね。 っていうか、この作品も作り込まれてないように見えて、作り込まれてるんでしょうけど。

そんな女優魂溢れるayuの背景は、歌詞の中に出てくる主人公の心情を表現しているよう。 グレーに染まった空と海、ガラスを伝う雨粒。 夏は何度も巡っているのに君のことを忘れられない気持ちが、グレートーンでまとめられた 背景にも表れていると思います。
特に注目したいのが、砂が崩れ落ちるところ(中盤あたりにあります)。 美しい波形を描きながら整っていた砂が崩れ落ちていく―― 「このままではいけない、前を向かなくちゃ」という心情の変化が読み取れます。 もやもやしていた気持ちを静かに解き放つというか。
それが一気に爆発した形で表れるのが、火花が散るシーンやパンクayu(勝手に命名)が出てくるシーン。 忘れられない人へのどうしようもない気持ち、それを断ち切った上で 前を向いて進んでいく。そんな決意が感じられます。 っていうか、あの火花、熱そうやなぁ…。

このPVを最初観た時の私の感想…「ayuさん、顔色悪っ!なんかやつれてないですか?」でした(爆。 あの背景のせいもあるし、メイクのせいでもあるんでしょうけどね。 まぁ、それがこの作品にはあってるんですけどね。  にしても最後のほうの"泣き"の表情、これは目を見張るものがありますね。 まさに女優(もういいから)。
(2006.05.29up)



forgiveness
曲も歌詞も壮大ならば、PVも壮大。ビバCG!
ayuさんもこの作品の出来上がりには、さぞかしビックリしたことでしょうね。 青い幕をバックに撮影していたのに、みたいな。  にしても、このPVは他の作品とは一線を画しますよね。CGがここまで使われた作品って、けっこう珍しいですし。 強いてあげるとすれば、「startin'」とか?

このPV、タイトルの「forgiveness(=赦す)」から広がったイメージがそのまま映像となったと言えるのではないでしょうか。 赦すの他にも、受け入れる、あるいは救うという意味も含まれそうです。
作品中には、三人のayuが登場します。 一つは、真っ赤なバラが敷きつめられた部屋(牢屋?)で眠るayu。 このayuは、「どうしようもない過ち」を犯した愚かな人間の象徴かなぁと思います。  二つめは、城の上空を浮遊する妖精ayu。 これは、そんな愚かな姿を俯瞰し、受け入れようとするもう一人の自分ではないかと。  そして三番目に現われるのは、白い布をまとったayu。汚れなき純粋さの象徴とも言える姿です。
三番目ayuが金の卵と化し、部屋の中に佇むayuのもとへと舞い降ります。 金の卵に触れた瞬間、一番目ayuの背中に羽が生える―― 自分の過ち、愚かさを受け入れられずにいた自分、そしてそれを受け入れようとする自分とが 同化した場面ではないかと感じました。  そして、そのきっかけを生んだのは金の卵。そう、それは他の誰でもないもう一人の自分。 結局、自分を受け入れる、救うのは自分しかいないという意味も含まれてそうです。

なんか、こんな感じに考えると「RAINBOW」のPVと繋がる部分がありますね。 私の解釈がそうなってるだけかもしれないですけど(汗。 どちらも複数のayuが出てきますし。 複数のayuが登場するPVは初期のころからいくつかありましたが、 「Real me」〜「RAINBOW」〜「&」〜「forgiveness」にかけての作品は、その傾向がより強くなってるなぁと思います。

妖精ayuの周りを飛んでいる小さな妖精、あれ何かに似ていると思って色々調べてたら…。 「ピーターパン」に出てくるティンカーベルに似てますよね? うん、絶対似てるよ。  でも、あの妖精、よく見るとけっこうリアルで怖いんですが。
(2006.07.08up)



No way to say
何とも心温まる作品ですよね。うん、かなり好きです。
この作品で注目すべき点といえば、何と言ってもサンタクロース。 あのサンタクロースの正体って一体誰なのか、発売当時に話題となりましたよね。 ayuのお父さんか、松浦氏か、という意見が多数を占めていました。
私もこの作品を観るたびにサンタの正体って誰だろう?と考えるんですが、 誰か特定の人物を指すようには思えないんですよね。 強いて言うならば、過去を赦してくれる存在とか、きっかけ? うーん、何とも抽象的で分かりにくい(汗。 というのも、作品全体を通して「癒されぬ過去の存在」を認め、「拒めない未来」に向き合うまでを描いているように感じたんです。 そういう意味では、お父さんと松浦氏も、この中に含まれそうですが。

サンタからティッシュを差し出された時、それを受け取らなかったayu。 ここは、過去や未来を受け入れることが出来ないことを示しているのかなぁ、と。 断る姿がまるで「震えてる心隠して/微笑みにすり替え」ているかのよう。  ayuにそのティッシュを渡しに行った幻?の少年、彼はayuに大事なものとは何かを気付かせてくれた存在では、と思いました。それが誰なのかは、ここでは触れないことにして…(汗。まぁ、色んな人がここには当てはまるでしょう。
それから、ティッシュに書かれていた「Free Gift 12:00am」が気になったayuは、サンタのもとを再び訪れ…。 最後、サンタの正体を知ったayu。過去を赦してくれる存在/きっかけと出逢った瞬間なのでは?  その存在が一体誰なのかは、ここでは触れないことにして…(汗。
そんなサンタから贈られたプレゼントは、「癒されぬ過去の存在」や「拒めない未来」に怯えることなく、 胸を張って大事と言えるものの象徴、「言葉にならない想い」の象徴ではないかと。 その後、プレゼント(=大事なもの)を抱えながら歩いていくayuの姿が、 過去を赦した上で「拒めない未来」に向き合いながら進んでいくかのように感じました。 プレゼントを受け取った時刻が深夜の0時ごろ、つまり、一日の始まり。 ここからも、何かが始まることを予感させます。

とまぁ、色々と解釈が広がりそうな作品ですね。ホントに難しい…(汗。  にしても、あのサンタ、よく見ると(よく見なくても?)けっこう間抜けな顔してますよね(爆。

□さえまん的ツボ
もうね、この作品の何がツボかって、心温まるストーリーもそうですが、何と言ってもayuさんの表情、そしてビジュアルですよ。
あの髪型、かなーり好き。ショート万歳ヽ(´ー`)ノ。この作品を観た当時、「ショートのayu、もっと観たいなぁ」と思ったら、 ayuさん、その年の年末にホントにショートになっちゃったし。
そして表情。もうね、この作品を観ると終始ニヤけちゃうんですが。 ティッシュの受け取りを断る時のayuの表情、サンタの正体を知った時のayuの表情…。 そして、なんと言っても最大のツボはプレゼントを抱えながら歩く最後のシーンですよ。あれはたまらんね。これに同意してくれる方、激しく募集中(笑。
(2006.08.01up)



ANGEL'S SONG
もうこれは監督である須永さんワールド全開の作品ですね。 「Greatful days」同様、何でもあり!の、はちゃめちゃ感たっぷりです。
“エンジェルズバンク”に銀行強盗が進入、穏やかだった店内が一変して騒然な雰囲気に。 そこに居合わせたキュートな女性(=ayu)が、突然狼女へと変身し…というのがこの作品の大まかなストーリー。

っていうか何で狼女?という突っ込みがありますよね、まず。 監督曰く「(アイデアが)降りてきた」そうで。  推測するに、監督は「ねぇ君は確かに/突然現われ/私の暗闇に光射した」という部分から、 監督がイメージする/あるいは私たちがイメージしがちなヒーロー(ヒロイン)像をこの作品で描きたかったのではないでしょうか。  そこから“ヒーロー(ヒロイン)といえば狼女だ!!”と飛躍した発想に至ったのではないかと。 ま、なかなか飛躍した発想ではありますが(笑。
困った人がいたら、いつでも助けに来てくれるのがヒーローたるもの。 数多くのアニメや映画で描かれてきたそんなヒーロー物の要素がこの作品にも含まれているなぁと感じました。  そのヒーローが皆の目の前で変身してしまうあたりが他のヒーローものとは違う面ですが。 これって「ねぇ君は時々/無防備すぎるくらい/私に全てでぶつかって来る」あたりに繋がるのかなぁ、と思ってみたり。
まぁ何にしろ、あの歌詞からここまで飛びぬけた発想が出てくるのは、何とも須永さんらしいですね。

にしてもこの作品、狼女以外にも突っ込みどころ・注目どころが多すぎ!
まず一つ。あの銀行強盗を倒すのに、何で2時間もかかるんですか? っていうか2時間も持つとか持久力抜群ですね、あの狼女さん(爆。  …って、そんな突っ込みをこの作品にしちゃいけませんね、そうですね。

そして二つめ。狼女から戻ったayuが銀行員に差し出した紙。あれに注目!  よーく見ると、480ドルという文字が。日本円にして約56000円ってところでしょうか。 ayuさんにしては普通な金額ですね(ぇ?  …って、そんな突っ込みをこの作品にしちゃいけませんね、そうですね。

あとね、あの狼女のアクション。あれをayuさん本人が実際にやってたらネ申ですね(笑。

□さえまん的ツボ
変身していないayuさんのあの仕草や表情がいちいちカワいい。 いちいちブリッコでカワいい。 狼女に変身する直前の表情とか、銀行員がお金を集めているあいだの仕草とか、いちいちカワいい。 もうね、あんただから許すよ!みたいな。 はぁ…、カワいいって罪ですね(爆。
(2006.10.28up)